香典 葬儀
朝日夕刊(10/14)社会面1ページは広告と漫画を除き、脱税記事ひとつ以外は全て死に関係したものだった。海自特殊部隊の「15人と格闘訓練 死亡」、三浦和義さんの自殺「死因は『窒息』の可能性」などの大きな記事、そして「『おくりびと』峰岸徹さん死去」という記事もあった。
峰岸徹は『おくりびと』のなかで納棺師である本木雅弘の父親役、漁村の荒屋での孤独な死。子どものとき別れた父親の死化粧をする本木雅弘。映画のなかでエエッと思ったのは、新米納棺師の賃金が50万円という高額だということ。ううむ、50万円、この金を払うのが死者の家族であることはいうまでもない。2006年の葬儀代の総額は1兆6700億円だという。
週刊金曜日10/10号に「そろそろ香典を見直してみないか」と、松島如戒さんという人が書いている。「我が国の伝統的葬式は、『米一升、薪一束』持って駆けつけ、人手を持ち寄る仕組み(葬式組や葬式講)に加えて、子や兄弟姉妹に連なる親戚など、身近な人々が持ち寄る香典を財源として執り行われてき」た。ところが貨幣経済となった現在、相互扶助的であった香典が、「返済期限不詳でかつコストの高い資金調達方法」となってしまった。年金生活者にはこうした付き合いが大きな負担となっている。葬儀社がその家の状況から香典額を想定し、必要以上の豪華な葬儀を提示する、これが葬儀社の営業マンの腕の見せ所になっている。などなどの弊害を上げている。
寺は檀家が300軒あれば葬式や法事で採算がとれるそうだが、その市場規模は葬儀代の1兆6700億円より低い1兆1000億円、これを全国7万6000ヵ寺、31万の僧侶が分けあうことになる。電話帳を見れば寺の数より葬儀社の数が少ない。
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